ソプラノ歌手・声楽指導者  石川 公美 さん

話題の人(令和4年2月号)

 

金沢初演オペラ「禅」熱演

ソプラノ歌手・声楽指導者 石川 公美 さん

 

金沢出身の仏教哲学者鈴木大拙と、かほく出身の哲学者西田幾多郎の生誕150周年を記念した新作オペラ「禅~ZEN~」が1月23日、金沢市の金沢歌劇座で初上演された。同市在住のソプラノ歌手、石川公美さん(43)は、コロナ禍で稽古が制約された中、第1幕の渡米した大拙と米国人女性の家庭で女中役、第3幕の敗戦時、娼婦役の異例の2役を熱演した。

金沢芸術創造財団カナザワキッズアートキャンプのオペラ講師、石川県音楽文化協会こどもオペラ創作劇場の声楽講師を務める。「禅」公演にも5名の教え子を引率した。「オペラは本来大人のものですが、子ども達にはソリストだけでなく、舞台、メーク、大道具など大勢のプロフェッショナルが関わってできていることを知ってもらいたい。オペラを通じて成長してほしい」と語る。目下は、3月13日、石川県立音楽堂で公演の「泣いた赤鬼」に向けて稽古に励む。

金沢市出身。児童合唱団に入り、北陸学院高英語コースから武蔵野音大声楽科に進学、同大学院修士課程声楽専攻を首席で修了。03年から3年間、ロータリー財団国際奨学生としてイタリアに留学、ペルージャ外国人大学国際コミュニケーション学科修了。

帰国後の06年、オーケストラアンサンブル金沢の歌劇「魔笛」の童子役でオペラデビュー、18年に東アジア文化都市交流で韓国釜山の平和記念公演などに出演。〝こどもオペラ〟の活動などにより金沢市の令和3年度文化活動賞を受賞。北陸朝日放送の「ゆうどきLive」やMROラジオの「石川公美のおしゃべりクラシック」などに出演しており、オペラ普及に情熱を燃やす。

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