話題の人(令和3年6月号)
食・住・癒しで社会貢献
㈱共立メンテナンス代表取締役社長
中村 幸治 氏
今年4月1日付で常務から昇格した㈱共立メンテナンス(東京)の中村幸治代表取締役社長(59)は3月末、七尾市和倉温泉にリゾートホテル「白鷺の湯 能登 海舟」を開業したのに続き、4月28日にふるさと金沢市の元北國銀行本店跡地に和風ビジネスホテル「天然温泉 加賀の宝泉 御宿 野乃金沢」をオープンさせた。
同社は「ドーミー」などの寮事業、「ドーミーイン」と「共立リゾート」などのホテル事業(115カ所)、高齢者向け住宅「ドーミーシニア」などシニアライフ事業(8カ所)を全国展開する東証1部上場企業。 創業者である石塚晴久代表取締役会長が、商品づくりに専念するため経営企画と財務担当で実績を積んで信任厚い中村氏が抜擢された。
金沢二水高(33回卒)、1985年金沢大経済学部卒後、リクルートに入社し、名古屋支社でキャリアスタート。その後、東京本社に異動、財務経理を担当した。先輩社員の紹介で石塚氏と知己を得て1995年に共立メンテナンスに転職した。
寮事業に比べ資金調達が重要なホテル事業の伸張を見越して迎え入れられた格好で、期待に応えてホテルなど新規事業の企画開発グループで手腕を発揮した。
高校、大学通じてサッカー部に所属、インターハイとインカレに出場したスポーツマン。人付き合いもよく、財務通に加え、営業力もある二刀流の凄腕経営者だ。
座右の銘は「変化こそ不変」など社訓を挙げる。「食と住と癒しの3本柱で社会貢献していく」と、コロナ禍を乗り越え、その先を見据えた経営戦略構築に余念がない。