日本医科大学・長野保健医療大学 両特任教授  北村義浩 氏

話題の人(令和3年11月号)

コロナ解説でTV出演頻繁

日本医科大学・長野保健医療大学 両特任教授

北村 義浩 氏

 

 感染症の専門家である日本医科大と長野保健医療大の北村義浩・両大特任教授(60)=加賀市出身=は新型コロナ感染症のコメンテーターとして今年上半期に「アッコにおまかせ」(TBS系)などテレビ番組に136回出演(ニホンモニター調べ)、専門家の中では回数の多さで第3位とひっぱりだこ。「感染者の減少傾向は11月まで続くが、第6波は必ずある」などと注意喚起し、熱心に感染対策の啓蒙活動に取り組む。

1989年、東大大学院医学系研究科を修了後、厚労省国立予防衛生研究所(現・国立感染症研究所)で免疫細胞室長を務め、東大医科学研究所助教授となり、06年から11年に国際医療福祉大の教授になるまでの5年間、北京の中国科学院微生物研究所日中連携研究室にいたキャリアは貴重。新型コロナの発生源となったといわれる中国CDC(疾病対策予防センター)の所長らとの人脈もある。

加賀市山代温泉の出身で、7歳上の兄、北村聖東大名誉教授は、国際医療福祉大医学部長などを歴任した医学者。「兄の背中を追う」格好で、金大附属中・高校に進学、金沢での下宿生活を体験した。趣味は兄と同じ将棋。アマチュア8段を持つ。

石川県のコロナ対策の中枢にいる北野喜樹・県健康福祉部長と岡田俊英・県立中央病院長とは附属高校の同級生である。ふるさと石川の「コロナ感染対策」にも関心を寄せており、11月22日に石川県職業能力開発協会から請われて金沢市内のホテルで講演する予定。

今年4月から日本尊厳死協会の専務理事になり、持続的植物状態になる前に延命医療の拒否の意志を成文化して登録することを普及する活動にも力を注ぐ。

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