漫画家 宮下英樹 氏

話題の人(令和4年3月号)

戦国武将の生き様描く

漫画家 宮下 英樹 氏

 

 戦国武将の生き様をリアルに描く「センゴク」シリーズを週刊ヤングマガジン(講談社)に連載中の漫画家宮下英樹氏(45)=七尾市出身、東京都練馬区在住=は2月12日、七尾市立図書館で「七尾ふるさと文庫館」オープン記念のトーク&サイン会=写真=に臨み、漫画家を目指した経緯などを気さくに披露、地元ファンにこたえた。

毎夏、荒々しい石崎奉燈祭が繰り広げられる漁師まちの石崎町の出身。「父親は元漁師で酒を出す飲食店を営んでいた。少年の頃は、チラシの裏紙にキン肉マンなどの絵をよく描いていた。中学生になってもっと上手い奴がいて絵を描くのをやめた。学校で教師たちが授業では見せないくだける職員室にはよくいった」と、人間観察眼の萌芽をうかがわせる。

七尾高ではボート部の選手。富山大工学部に入学したが、教養課程で難解な数学の公式が解けずに挫折、3年時に中退、漫画アシスタントの仕事を紹介されて上京する。

「人気漫画に定石やパターンがあり、考えて作られている深いものだと気づいた。一生かかっても漫画をやりたい」と決意、01年に第44回ちばてつや賞を受賞、02年から相撲をテーマにした「ヤマト猛る」を、04年から代表作となる「センゴク」の連載を開始する。

信長や秀吉、家康に仕えた武将仙石権兵衛秀久の生き様を綿密な取材と考証に基づいて描き、俗説に対する反論や仮説を提起し独創的な戦国記がヒット中だ。第2部「天正記」の中で「七尾城の戦い」を描き、ふるさと納税で七尾市に50万円を寄付したこともある。「ふるさとに役立ちたい」が精力的な執筆の原動力になっているようだ。

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