華道、書道通じ自分を表現
ミセス・オブ・ザ・イヤー・ワールド2023審査員特別賞受賞
筑城 まゆみ さん
七尾市役所の監査委員事務局主幹であるまゆみさん(52)=同市矢田町=は今年4月1日、東京のホテルニューオータニで開かれたアジア最大級の女性の祭典「ミセス・オブ・ザイヤー・ワールド2023」のプレシャス部門(44歳〜57歳)で英語のスピーチ、生け花によるパフォーマンスなどを披露し審査員特別賞を受賞した。
「ミセス〜」は人間力や発信力のあるリーダー的女性を発掘し、SDGs(国連の持続可能目標)のゴール5・地方創生を目指す目的で2020年から始まったコンテスト。華道家元池坊金沢支部の正教授、石川県書道協会会員の筑城さんは「30年続ける生け花や書道を通じて、日本の伝統文化を世界の方に広めたい」と応募、昨年8月の北陸大会、日本大会を経て13カ国、68名が出場した世界大会に挑んだ。
旧県立七尾商高卒後、日立製作所横浜工場で役員秘書を2年経たのち、金沢の専門学校に入り、秘書検定1級や宅地建物取引士などの資格を取得。22歳で七尾市職員となり、税務、保険年金、企画経営課など全般を歴任した。
「世界大会では舞台に七尾の花嫁のれんを飾り、生け花では、五葉松、ユリ、金柳のほか石川の花エアリーフローラも用いて日本の『和と美』を表現しました。国籍、年齢を超えて、色んな方々と出会い、たくさんの気づきを頂き、生涯の思い出になりました」と語る。
男子大学生2人の母親だが、「愛と感謝にあふれたカッコいい女性になる」ことがゴールのようだ。
加能人 令和5年9月号