歌手・石川県観光大使  島津悦子 さん

金沢で求愛され22年

歌手・石川県観光大使

島津 悦子 さん

 

 石川県観光大使の演歌歌手、島津悦子さん(62)=キングレコード=は、元日の能登半島地震を金沢市内の自宅で体感、1月と3月に1・5次避難所へ金沢の農業女子たち「農魔女」と炊き出しに出かけたほか、6月に志賀町と能登町で単独の応援コンサートを開き、珠洲市三崎中では伍代夏子さんらと一緒に「美魔女たちのOH!艶歌」に出演するなどボランティア活動に励んでいる。

鹿児島県出身、地元の高校を卒業後、珠算と簿記とも1級の資格を持ちながら歌への夢を追い、静岡市の観光バス会社に就職。2年半のバスガイド経験を生かし、自費でレコードを出しプロの歌手を目指した。毎日30台ほど観光バスに乗り込んでセールスする中、現在の夫で北川物産グループ(金沢市)の北川博代表(76)と劇的な出会いがあった。

「私が24歳のとき、金沢の会社の社員旅行で静岡に来ていたバスに飛び込んだ折、乗車約70人全員に1枚ずつ買っていただいた際の責任者が今の夫でした」と吐露。2作目の『恋路浜』を歌って能登に縁を持ち、3作目『紙の舟』で日本有線大賞音楽賞に輝き、石川の放送局に出演する機会に金沢で再会する。

実際に結婚したのが40歳のとき、2002年、北川社長(当時)が脳内出血で入院、見舞いの病床で求婚されるが、それまでと同様、「結婚=引退」から断ると、「だれが歌手をやめろと言った。オレは大丈夫だ。夢を追いかけろ」と言われ、大号泣のすえゴールインした。

夫のリハビリを助けながら歌手生活を続け、これまでリリースした曲は今年1月発売の「」を含め60曲超。MROラジオ「島津悦子の歌謡ナビゲーション」などレギュラー番組2本。結婚生活22年、純愛ドラマのような体験と多くの出会いがメジャーな歌手に育てたようだ。

加能人 令和6年9月号

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