小倉記念病院理事長・病院長  腰地 孝昭 氏

一般財団法人平成紫川会 小倉記念病院理事長・病院長

腰地 孝昭 氏

 

 循環器系疾患に強い西日本有数の一般財団法人平成紫川会・小倉記念病院(福岡県北九州市)の理事長・病院長の腰地孝昭氏(68)は、虚心性心疾患や心臓弁膜症、大動脈外科手術を専門とする心臓外科医である。現在は治療現場から離れ650床、職員約1千500人の大病院のトップとして高度先進医療を推進する人材育成に力を入れている。

七尾市中島町出身。実家は能登演劇堂近くにあり、例年9月に開催される「お熊甲祭」は少年の頃から見物に出かけたという。七尾高理数科(25回)から1984年に京大医学部卒、97年に同大心臓血管外科助手、99年に仏マルセイユの大学に留学、2000年に熊本中央病院心臓血管外科部長、09年に福井大外科学2教授になり、16年から5年間、同大医学部附属病院長を歴任、23年から現職。

小倉記念病院は100年余の歴史があり、特に循環器疾患に特化した病院として知られ、患者は九州に限らず、中国、四国地方からも訪れる。心臓血管外科修練指導者としてチームワークを重視した手術を実施することで知られ、福井大附属病院などでの実績から抜擢された。

全国的に医療現場は医師、看護師など人材不足で小倉記念病院も例外ではない。「医療DX推進室を設け、手術支援ロボットを積極的に導入して対応している」と語る。

夫人らは大阪府吹田市にいて目下、単身赴任生活。中学、高校は野球、サッカーに興じたスポーツマンで、今もゴルフを楽しむ。座右の銘は作家・小田実の著書名でもある「何でも見てやろう」。趣味の囲碁で言われる大局観を持ちながら好奇心旺盛なところが真骨頂だろうか。

加能人 令和6年10月号

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