新ビジネスモデル推進
㈱CCIグループ代表取締役社長 杖村修司 氏
北國銀行の持ち株会社であるCCIグループ(金沢市)の杖村修司社長(64)は25年10月1日、社名を北國フィナンシャルホールディングス(FHD)からコミュニケーション(対話)、コラボレーション(協働)、イノベーション(価値創造)の頭文字を取って現社名に変更した。
「地域の課題解決や価値創造に関わるパートナーと共に、未来を自ら構想、挑戦、創造していく決意が込められている」との説明は、バンカーより起業家のようだ。2020年に北國銀行頭取、21年10月から現職に就く。北國銀行をはじめコンサルや投資、システム開発・販売など13社を傘下に持ち、伝統的な銀行業務にとどまらず、顧客の多様なニーズに応える「新しいビジネスモデル」の推進に意欲をみせる。
小松市生まれ、金大附属中・高校から1985年に慶大商学部卒後、北國銀行に入行。デジタル・ⅠTに強く、企画部長など歴任。地域通貨サービス「トチツーカ」を導入し、ウェブ通帳などのサービスを組み合わせた「北國ライフタス」の契約口座は累計20万を突破し、地銀DXのトップランナーと呼ばれるまでに。
同行の改革は30歳代でプロジェクトチームのリーダーに抜擢されて以来の取り組みだが、キャッシュレスサービスに苦手な高齢者向けに新サービスを提供する柔軟さも。NY、香港勤務を経験しており、海外4カ国に現地法人を設け、新年4月に海外事業の統括会社を設立する。
座右の銘は、大学生の時、北國銀行東京支店長だった父親と柔道家・嘉納治五郎邸に同居した折、そこに掲げてあった同氏の「精力善用 自他共栄」。自分の経験、能力を最大限に発揮し、地域社会に貢献する気構えだ。
加能人 令和8年新年号