内なる感性を即興ライブ
キーボーディスト・音楽プロデューサー
佐野 観(Kan Sano)さん
今年1月30日夜、金沢21世紀美術館内にあるシアター21で佐野観(KanSano)さん(42)=東京=は150人ほど入った観客席と同じフロアに置かれたグランドピアノにスポーツシューズを履いて向かい、即興演奏を繰り広げた=写真=。
「劇映画 孤独のグルメ」の主役松重豊さんから頼まれて提供した同映画のエンディングテーマなどジャズとクラシックを融合した独自スタイルの曲作りと演奏が人気を集めている。
父親が兵庫県で音楽関係の仕事をしていて宝塚市で育ったが、阪神淡路大震災に遭い、かほく市に母親の実家があった縁で11歳の時に金沢市に転校、犀星中から桜丘高に進学。「吹奏楽部でトランペットを吹き、バンドもやっていたが、ジャズに興味を持ち始め、金沢市芸術村のジャズワークショップに通ううち本格的にジャズを勉強したくなって渡米した」と語る。
留学先は米ボストンにある現代音楽・ジャズの最高峰・バークリー音楽大学。桜丘高吹奏楽部2年先輩が留学していたことも背中を押した。
同大ピアノ専攻ジャズ作曲科を卒業し英デッカレコードから日本人として初リリースした。
能登半島地震発生時は金沢に帰省中で、数日後、被災地支援へ金沢市内の古書店でインスタライブを実施。桜丘高54期生として昨年10月、「三桜同窓会設立100周年記念のつどい」(金沢)にゲスト出演した。4月にアルバム「MOJACAT」を発売、5月から全国ツアーに乗り出す。最終日の6月25日に金沢公演を予定しており、「金沢の音楽シーンに何か役立つ活動をして恩返ししたい」とふるさと貢献にも意欲的だ。
加能人令和8年4月号