8担務精力的にこなす
地方創生兼沖縄北方担当相
岡田 直樹 氏
第2次岸田改造内閣(8月10日組閣)で地方創生担当相として初入閣した岡田直樹氏(60)=参院石川選挙区、4期=は、沖縄及び北方対策、規制改革、クールジャパン戦略、アイヌ対策、デジタル田園都市国家構想、国際博覧会、行政改革の8つの担当大臣を兼務する。いずれも今日的な重要課題ばかりであり、北國新聞記者や石川県議の経験を生かし「地方の魂をしっかり持ち続け、全力を尽くしたい」と意気込む。
9月7日に2025年大阪・関西万博の会場を視察、吉村洋文府知事、松井一郎市長と懇談。地方創生のモデルを万博会場で紹介することを提案し、北陸新幹線大阪延伸の必要性もアピール。同月9日の初のお国入りでは、小松空港で約100人の出迎えを受け、「言葉に詰まるくらいの感激を味わっている」と挨拶=写真=、金沢では物価高騰対策に充てる地方創生臨時交付金や「企業版ふるさと納税」も所管していることをアピールして存在感を示した。
金沢市生まれ、金大附属高、東大文学部、法学部卒。北國新聞記者を経て2002年に石川県議、04年に参議院県選挙区で初当選、国土交通政務官、財務副大臣、安倍内閣、菅内閣で官房副長官、昨年10月から参院国対委員長を務めた。
新聞記者時代に、「北朝鮮の拉致被害者を取材して理不尽を覚えて」政治家を目指しており、時局や人を見る目は確か。9月15日に沖縄を視察、玉城デニー知事と会談。25日には北海道を訪れ、鈴木直道知事とアイヌ文化施設で懇談、28日には根室市を訪れ、北方領土の状況を確認した。「生の声を忌憚なく聞いた」後は課題解決の実行力が試される。