能登震災でチャリティー演奏
パーカッション奏者・能美市観光大使
中山 理恵 さん
能美市観光大使を務める気鋭のパーカッション奏者、中山理恵さん(45)=東京都町田市在住=は能登半島地震発生から約1カ月後の2月3、4日、町田市小山ヶ丘の「ギャラリーカフェアルル。」で開かれた女性だけ6組9人が出演した緊急支援コンサートに参加。延べ約100人の聴衆から約30万円超の義援金が寄せられ、「ふるさと石川のお役に立てて良かった」と、演奏の充実感に浸った。
この会場は、金沢市出身で小学生の時に七尾市で暮らした杉浦美代子さんが運営しており、東日本大震災から毎年5月にチャリティーコンサートを開催。中山理恵さんはマリンバ奏者の三浦咲さんとコンビを組む「クラッケロ」として今年5月18、19日のアルルでの同コンサートにも出演する。
能美市出身で9歳よりピアノを始め、辰口中学の吹奏楽部に指導に来ていた打楽器奏者の講師にあこがれ、プロを目指して、音楽コースのあった小松市立高に進学、東京芸大音楽部器楽科打楽器専攻を卒業した。
在学中よりプロオーケストラ、打楽器アンサンブルや劇団四季、東宝ミュージカルなどに参加、ホテルなどでの打楽器ソロパフォーマンスも行い、パワフルで繊細な表現力には定評がある。
2018年5月に能美市観光大使に委嘱され、年1回、同大使・特使が集うイベントに参加している。プロの打楽器奏者になることに両親が反対したと苦笑いするが、「(両親が暮らす)能美市での演奏は特別な感じがして楽しみにしています。育ててくれたふるさとに少しでも恩返しをしたい」と、目を輝かす。
加能人 令和6年4月号