移動知事室で県民の声
石川県知事 山野 之義 氏
今年3月8日、現職の馳浩氏を相手に4年前の雪辱を果たした山野之義石川県知事(64)=前金沢市長=は6月定例議会に臨み、信条とする「現場主義」で県政を運営し、「いしかわ移動知事室」により能登や南加賀の声を反映させる決意を表明した。
過去の公選石川県知事で初の金沢市出身者であり、知事選で〝金沢票〟が勝敗を分けたとされる。それだけに能登や南加賀へ気を配る。とりわけ県政最大の課題である能登半島地震・奥能登豪雨の復旧復興へ「基本的に創造的復興プランを踏襲しないといけないと思う」と語る。
初の県議会で「新鮮味がない」との声も聞かれたが、兼六園の入園料を県民と観光客で分ける「二重価格」導入の考えや国登録無形文化財となった「加賀料理」の継承・発展に向け今秋、県民に向けた「行動宣言」を発表する予定。また、奥能登地域の県立高5校を対象に、能登空港に共同学習施設「奥能登未来創造センター(仮称)」を整備する方針も示す。
もっとも、奥能登の公立4病院を統合する新病院について、分娩機能を設けてほしいとの要望に「産科に焦点を絞った分科会で議論を進め、妊婦の安全を第一に考えていく」と慎重姿勢。7月23日を皮切りに4日間、奥能登で開く「移動知事室」で改めて住民の意見を聴く。
泉丘高(32期)、慶大文学部仏文科卒。ソフトバンクの東京勤務を経て帰郷。1995年から金沢市議4期、2010年から3期、22年まで金沢市長歴任。尊敬する政治家に元金沢市長の故・山出保氏を挙げ、座右の銘は「意志あれば道あり」。
選挙戦で「まっすぐ県民目線」を唱えた姿勢そのままにフットワークの良さで県政を推進する。