スウィングする気持ち大切に
ジャズシンガー・歯科医
山田 ゆき さん
母親、歯科医、ジャズ歌手の三足のわらじを履く山田ゆきさん(45)=川崎市在住=は、津幡町、金大医学部出身で産婦人科医だった父・靖幸氏(故人)と金沢市、金大薬学部出身で薬剤師の母・啓子さん(76)=名古屋市=が両親の石川ゆかりの人。2025かわさきジャズBRIGEアーティストに選ばれるなど、東京・神奈川、名古屋、金沢とゆかりの地でライブ活動を続ける。
生まれは父親が勤務していた米国コネチカット州。幼稚園児まで津幡町で小学生から名古屋暮らし。ジャズを聴き始めたのは母親の影響から。中学生の時、女子合唱部でアルトのパートだったが、低い声を生かしジャズシンガーになった。
鶴見大(横浜市)歯学部を卒業、歯科医をしながら代々木NARU(東京)のオーディションに合格しジャズボーカリストとして本格的に活動を始めた。
広島県出身の男性歯科医と結婚、2児(現在中3と小6)の子育てをしながら、椎名豊ら多くのジャズミュージシャンと共演。アルバム「フィーリング グッド」など3枚リリース。昨秋、川崎の工場夜景を見ながらのクルージング演奏会はNHK横浜放送局から全国生中継された。
「ジャズは会話、即興のスキャットは自分の日々育んだ感性から出ます。子育ても生かされています。心が躍るスウィングするのがジャズの醍醐味です」と吐露、CDに入れるライナーノーツも書き、今春、自ら作曲も。歯科医として高齢者施設への訪問治療も続けるが、「私は忙しい両親の背中を見て育った。ジャズ歌手としてお客さんと一緒にみんなをつなぎたい」と語る骨太、パワフルなジャズシンガーだ。
加能人令和8年5月号
今年1月30日夜、金沢21世紀美術館内にあるシアター21で佐野観(KanSano)さん(42)=東京=は150人ほど入った観客席と同じフロアに置かれたグランドピアノにスポーツシューズを履いて向かい、即興演奏を繰り広げた=写真=。
文化放送(東京)のラジオ長寿番組「走れ!歌謡曲」のパーソナリティを10年近く担当し、現在も同局の「大人の歌謡クラブ」などに出演するフリーアナ小林奈々絵さん(42)=東京、能美市大長野町出身=は、昨年12月、同市誕生20周年記念イベントで総合司会を務めるなど、ふるさとの魅力発信に一役買っている。
昨年3月、石川県議会で初の女性議長(第107代)に就任した安居知世氏(57)=自民党、金沢市=は「県議活動の一丁目一番」に据える少子高齢化対策や女性の地位向上の一環で21年3月に議員の産休制度を設け、24年12月には産前を6週から8週に増やす制度改革を実現した。
北國銀行の持ち株会社であるCCIグループ(金沢市)の杖村修司社長(64)は25年10月1日、社名を北國フィナンシャルホールディングス(FHD)からコミュニケーション(対話)、コラボレーション(協働)、イノベーション(価値創造)の頭文字を取って現社名に変更した。
ソプラノ歌手下村裕子さん(65)=旧姓・島本、東京都東久留米市在住=は11月3日、かほく市の西田幾多郎記念哲学館で叔母に当たる内灘町出身の洋画家野村康子さん(享年84歳)をしのぶ追悼展覧会と追悼コンサートを企画、ゆかりの音楽家らと「千の風になって」などを合唱した。日頃は介護士の資格を持ち、都内のデイサービス施設「歌のつばさ」で音楽療法に携わり、高齢者の認知症予防・軽減に尽力している。
昨年元日の能登半島地震で輪島市杉平町の工房が全壊し、朝市通り近くのギャラリーが焼失した輪島塗の老舗、㈱田谷漆器店の田谷昂大(たかひろ)社長(34)=金沢市在住=は若き漆器プロデューサーとして輪島塗業界の復興に励む。今年9月7日から7泊9日の日程で米国ロサンゼルスへ5人のチームで研修と市場調査に出かけ、「大変面白く、どういうデザインが世界のトレンドか分かった」と、成果の一端を語った。
金沢市出身の箏・三絃演奏家、川田昭美さん(67)=東京都町田市在住=は、神奈川総合高校などで邦楽の教鞭をとり、フルート、ピアノを加えた女性3人の「KOTOユニットBreeze(ブリーズ)」で、演奏活動を続け、日本の音「翠の会」代表として邦楽の普及活動に取り組んでいる。DTM(ディスクトップ・ミュージック)などコンピューターミュージックもこなし、箏演奏でも唯一ジャズ(即興演奏)を披露するユニークな音楽家だ。
今年4月1日付で金沢21世紀美術館の館長に就任した鷲田(わしだ)めるろ氏(52)=東京芸大国際芸術創造研究科准教授、京都市出身=は石川県を代表する「21美」施設が27年5月から11カ月にわたり長期休館となるため「金沢のまちなかで収蔵品を出張展示し、にぎわい創出に貢献したい」と、周辺の公共施設や商店街との連携に意欲を燃やす。
膳料理研究家として活動する能登町出身の槇玲(まり)さん(51)=本名・奥村真理、旧姓山下、神戸市垂水区=は1995年1月の阪神淡路大震災に続き、昨年元日、帰省中に能登半島地震に遭う。このため被災者の気持ちに寄り添い、主宰する料理教室で能登の食材を用い、昨夏,能登町に義援金200万円を届けるなど、能登復興に思いを寄せながら食育指導に取り組んでいる。
重要無形文化財「髹漆(きゅうしつ)」保持者で県立輪島漆芸技術研修所(輪島市)の小森邦衞所長(80)=本名・邦博、同市山岸町=は、令和6年能登半島地震や豪雨災害で被災した研修生の指導育成に汗をかく。一方、輪島塗技術保存会の会長時代に5年がかりで制作した大型地球儀「夜の地球」を今年4月に開幕した大阪・関西万博の会場に専門の館を設けて展示することに尽力した。